No13 4月から教壇に立つあなたへ 黄金の3日間
前回は起立を例にして具体的に子どもに指導することを説明してみました。
基本は学習規律に関わることが中心になるかもしれません。
思ったより指導することが多いかもしれません。
それをあまりよく思わない人が出てくるかもしれません。
ですが、学習規律の定着は学力に直結すると最近よく感じます。
もちろん、学力だけが教育ではないということは重々承知ですが。
学力から目を背けることは決してしてはならなものだと思っています。
本校の1年生。
担任の先生の指導で、学習規律が良く定着しています。
自分が1年生の担任をしていたクラスよりも。
よく自分の考えを書くことができる。
よく発言する。
そして、よく話を聞いているのです。
結果テストの平均点がいいのです。
私はよく初任者に。
見えない学力も大切だけど、見える学力を上げるようにと伝えています。
テストの平均点を5点上げるために、どんな指導をしたらいいかよく考えて欲しいということです。
それが学級経営、教科指導の腕を上げるわかりやすい方法だ思っています。
なぜなら、点数が上がった下がったというはっきりと検証をすることができるからです。
この点は先生によって考え方がちがうかもしれません。
私だけかもしれません。
点数にこだわる理由は次回に。
No13 4月から教壇に立つあなたへ 黄金の3日間
何号にも渡って書いてきた記事ですが。
子どもに指導することについては、以下の5点をまとめえるといい思っています。
①子どもたちに指導すること。
②いつ、指導するのか。
③どのように指導するのか。
④なぜ、そうなのか(趣意説明)
⑤どんな状態がいいのか?(評価のこと。ほめることができる。)
今回は「起立」を例に説明します。
学校の先生でよく耳にするのが
「ちゃんと立ちなさい」
「しっかり立ちなさい」
「きちんと立ちなさい」
という言い方です。
でも、「ちゃんと立つ」「しっかり立つ」「きちんと立つ」っていったいどんな状態なのでしょう?
どうしてそんな指導をするのでしょう?
だらだら起立することの何がいけないんでしょう?
そして、どのように子どもたちに指導するとよいのでしょう?
起立の指導について私の場合は、
②黄金の3日目の朝の挨拶で
③「起立をする場合は、音を立てずに2秒で」
④気持ちが切り替わる、時間が短くなれば大事なところに時間をかけられる
⑤③と同様。
と考えています。
ちょっと④は苦しいかもしれません。
ないという場合も当然あってよいです。
例えば「廊下をはしらない」でしたら、④は説明がつきます。
一つ一つの指導には意味があります。
教師が求める、もしくは目指す子どもの姿があります。
それを具体的に考えていくことです。
次号に続きます。
No12「4月から教壇にたつあなたへ」 最初のゴール 黄金の3日間⑥
シャープペンの話を長々としていました。
ただ、覚えておかなければいけないことは。
「そんなこと」と思っていることが起きてしまうことがあります。
「当たり前」と思っていることが実は当たり前じゃないということもあります。
ですので、時間の許す限りですが、そういうことを確認するという気が遠くなる作業が必要だと思っています。
◯消しゴムはどんなものを持ってくるのか?
◯鉛筆の濃さはどれくらいか?何本持って来ればいいのか?
◯下敷きは使うのか?
まずは、学校でどう決まっているか?決まっているなら確認するとよいです。
学校では決まってないが、学年で統一していることか?確認するとよいです。
何もきまっていないのであれば、「本当にそれを良しとしていいか?」。
なんとなくではなく、「教育効果」をテーマにして起きそうな事例を列挙し判断するといいです。
「校則」「きまり」とは一見窮屈に感じて、無意味なものかもしれません。
ある程度許容範囲あってもいいもだと思います。
ですが。
あれば「学校で決まっているから」という理由で指導することができます。
教師を守るためにではないとかもしれませんが。
その一言で子どもたちがわかってくれる場合だってあります。
自分が赴任する学校にはどんなきまり、つまり学校で統一していることがあるでしょうか?
そこは確実に確認をしてください。
統一されていることど違うことを言ってしまったら、いろいろ大変ですし。
何せ面倒、ストレスになります。
次号に続きます。
No11「4月から教壇にたつあなたへ」 最初のゴール 黄金の3日間⑤
大袈裟な話をしますね。
シャープペンを持ってきてもよいかどうかは、学校種、地域等によって対応が違うかもしれません。
ですので、一概には言えませんが。
前回の記事のように、シャープを持ってきてもいいと担任が独断で判断し、だめだということがわかり、それを子どもたちに伝えなくてはいけないとなったとします。
もし、子供に「いいと言ったじゃん。」と言われたら、教師と子供の関係に傷がつきます。
もし、親から「いいと言っていたのに、どうしてだめになったんですか?」なんてクレームが来たら、不信につながります、
シャープペンについて特に決まりがなく、みなさんの判断で「よい」となったとしても。
シャープペンで様々なトラブルが生じます。
シャープの芯が折れる音は集中力の妨げになります。
ある子がシャープが壊れたと担任に申し出て、担任は壊れたシャープペンを直そうとする。
直らなかったら、その子はなんと思うのでしょう。
一人直したら「あ、先生は壊れたら直してくれるんだ」と思う。
一見、子ども思いの行動に見えます。
優しい先生に感じます。
それをわかった子どもたちが次々と壊れたシャープを直して欲しいと持ってくると。
担任としては結構なストレスになります。
あの子は直ったのに、私のは直らない。
それは、仕方のないことだと思うことが普通ですが。
そうならない場合があります。
途中で「もう先生は直しません。」なんて言ったら、子どもたちはどう思うでしょう?
学校内で友達にシャープの芯をあげたということで、ものの貸し借りに関わる指導にブレが出るかもしれません。
「先生、〇〇くんが今までシャープの芯を5本もあげたのに、ぼくが1本欲しいと言ったら、くれないんだよ。」と言いに来る児童が出るかもしれません。
真面目な子が間違ってシャープペンシルを持ってきたことに気づいた担任は、「明日は持ってこないんだよ」という。
同様にやんちゃな子が間違ってシャープペンシルを持ってきたことに気づいた担任は、真面目なこと違う対応をしてしまうかもしれません。
その子の見た目や、性格で指導がバラバラになるかもしれません。
やんちゃな子、問題児だったからシャープペンシルを取り上げるかもしれません。
やんちゃな子が「えこひいきだ」なんて言ったら、どうなるでしょう?
シャープペンシルは鉛筆よりも高価なものが多いですから、隠してしまったり、盗んでしまったりするかもしれません。
大袈裟な話を羅列してみましたが、本当に起きてしまうかもしれせん。
現にいくつかは実際に起きたことだと耳にしてます。
結局、持ってこさせなければこんなことは起きません。
そういうことを乗り越えるためにシャープペンを持ってこさせる先生がいるかもしれません。
ですが、そんな先生に出会ったことはありません。
次号に続きます。
No10「4月から教壇にたつあなたへ」 最初のゴール 黄金の3日間④
最近、バタバタしています。
少量の記事お許しくださいね。
さて、
このブログを読み、
黄金の3日間で何を指導するか?
少しは考えてみたでしょうか?
そして、どのように指導したらいいのでしょうか?
ここはよく準備をしておかなくてはいけません。
気をつけなければいけないのは、「変更」をいずれしまうことです。
よい「変更」もありますが、基本NGと考えておいた方がよいと思います。
例を示して説明します。
「鉛筆」を例にしましょう。
鉛筆は何を何本持ってくるとよいのでしょうか?
シャープはどうなのでしょうか?
学校、学年ではどう決まっているのでしょうか?
例えば担任が独断で「シャープペンシルでもいい」としてしまうとどうなるでしょうか?
いいよと言ってしまったのに、学校としてはNGだった場合。
ダメだと分かった瞬間に、担任は子どもに説明しなくてはいけません。
謝らなくてはいけません。
でも、謝ればいいという問題ではないかもしれません。
シャープペンを持ってきてよいと言い。
子どもたちがシャープを持ってくる。
先輩先生が「シャープペンは学校に持ってきてはいけない」ということを指導される。
次の日、子どもたちにシャープペンを持ってこないように指導する。
子どもたちは何ていうでしょう???
素直に全員が従ってくれるでしょうか??
自分が子どもだったらどう思うでしょう?
先生に持ってきてもいいと言われ、そのことを親に言い、お金をもらい、買ってきたら、学校でダメだと言われた。
そのことを聞いた親はどんなことを思うでしょう?
ほんちょっとした「独断」が学級崩壊の要因をつくってしまうかもしれません。
次号に続きます。
いつも駄文です。
すいません。
No.9「4月から教壇にたつあなたへ」 最初のゴール 黄金の3日間③
黄金の3日間は何度も言うようですが、子どもが言うことを聞く期間です。
昨年度、それを知らない初任者は少しずつ学級が荒れ。
最後は崩壊という悲しい現実が待っていました。
今年度、忙しい中にも黄金の3日間を知り、少しでも自分で何を指導するか考えた初任者は、大きな荒れなく今年度を終えそうです。
昨年度、学級崩壊を起こした初任者は、十分な対策をしたことで、今年は笑顔で今年度を終えそうです。
経験上ですが、この3日間に向け入念に準備し、実行することができれば、1年間は大きな崩れがなく過ごせると考えています。
その理由は出会いというのでしょうか。
お互い緊張しあってますから。
お互い探り探りの状態ですね。
では、みなさんは何を指導したらよいのでしょう?
指導とはなんでしょう?
それは、次号にしますね。
No.8「4月から教壇にたつあなたへ」 最初のゴール 黄金の3日間②
「黄金の3日間」
向山洋一氏から教わった言葉です。
ちなみに向山洋一氏の書籍は是非読んでください。
Amazonの中古本で構いません。
必ず皆さんの力になります。
始業式からの3日間は、子どもたちに魔法がかかっています。
つまり教師の言うことを聞くということです。
もちろん、その後も良好な信頼関係を築くことができれば言うことは聞きます。
ですが、黄金の3日間は別の話です。
安定した学級経営をするためにはいくつかのポイントとなる日数があります。
そこを無難に通過することができれば自ずと安定した学級経営を行うことができます。
その最初が黄金の3日間です。
私はこの3日間を非常に重要視しています。
前回も投稿でも載せましたが、最低でも2日間かけて準備します。
言うことを聞いてる状態なので、たくさん指導するのです。
そして、評価をするのです。
詳しくは次号以降で紹介します。