教師が実際に作る必然性
働き方改革と叫ばれている一方で、「そんなの、 やらなくていいじゃん。」 と勘違いをする初任段階教諭が増えることが心配です。
もちろんできる範囲でですが。
版画1時間目の指導を参観した日のこと。
教科書を用いながら、今回の版画について説明し、 設計図をつくるという時間でした。
気になったのは(昔の自分への自戒の念を込めて)
①子どもたちの細かい質問に一つ一つ答えることができず、「 学年で確認します」と答えていたこと。
例えば、
「縦にして( おそらく、画用紙を縦に考えて)作ってもいいのですか?」
「 髪の毛は毛糸にしてもいいのですか?」
これらの質問に「 後で学年で確認する」という答え。
②子どもの設計図ができたら、 教師に持ってこさせるがその設計図を見て、「どれがよくて、 どれがやり直しにしたのか」その判断がまちまちだったこと。
①,②が要因でクラスはざわつきます。
①はどうしたらいいかわらなくてまわりと話す。
②はなんで自分のダメだったかでまわりと話す。
結果、話がふくらみざわつく。
別の子も話している姿を見て、 関係ない話でざわつく。
最後は教師が「うるさい」と大声で言う。
学校力の指定を受け、若い先生が増える中で、 こういう状況が日常茶飯事になるかもしれません。
①、②の件は、教師の準備次第では解消されると思っています。
もちろん、勤務時間を出されると何もいれなくなりますが。
教師が実際にやってみることで事前に解消されると思っています。
また、単元の目標、本時の目標、評価を教師が理解すると② の場面はなくなると思います。
ただ、②は経験が必要かもしれません。
①はちょっとした教師の努力で解消されるかもしれません。
これは、国語でも言えると思っています。
「時間がないから」「忙しいから」とやらない、いやできない初任段階教諭。
それも事実。
だから、来年の初任段階研修の時間で取り入れてみようかと。
時間をプラスするのではなく、時間に組み込むようにしないと、仕事が慣れない初任段階教諭にとっては苦痛になってしまう。
せっかくやる研修なのだから、有意義になるよう。
来年度へとバージョンアップ。